スイスのソーラー機 初の国際飛行成功

太陽光だけで飛ぶ飛行機を開発したスイスの団体「ソーラー・インパルス」は13日、初の国際飛行を成功させ、飛行機はベルギーのブリュッセル国際空港に着陸した。スイス西部のパイエルヌを同日朝に離陸し、飛行時間は約13時間だった。

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 13日、スイス西部パイエルヌから離陸するソーラー機(ソーラー・インパルス提供、写真家ジャン・レビラール氏撮影・共同)

13日、スイス西部パイエルヌから離陸するソーラー機(ソーラー・インパルス提供、写真家ジャン・レビラール氏撮影・共同)

記事本文の続き 飛行中に電話インタビューに答えた操縦士、アンドレ・ボルシュベルグさん(58)は「順調に飛行できている。世界一周が次の目標。状況が許せば東日本大震災の被災地にも着陸したい」と抱負を語った。

 炭素繊維でつくられた飛行機「HB-SIA」は重量はわずか1・6トンだが、両翼は大型ジェット旅客機とほぼ同じ63・4メートル。主翼と水平尾翼に約1万2000個の太陽電池パネルを張り、モーター4基でプロペラを回す。平均時速は約70キロ。

 ボルシュベルグさんは「自分の挑戦を通じて太陽光など再生可能エネルギーの重要性を伝え、エネルギーの節約を呼び掛けたい」と話した。(共同)